換気の課題

 低燃費住宅では、ベントサンという換気を使っています。壁に円柱の穴が開いていて、中に70秒ごとに出入りを交互に繰り返す換気扇と、フィルター、あとストローの塊のようなセラミックのものが入っています。

 この70秒の繰り返しが熱の損失を最少化しているようで、冬なら家の中の暖かい空気が、外に出るときに、このストローの塊のようなセラミックが温まり、70秒後に、外から寒い空気が温められたストローの中をとおって、暖められて室内に入る。たぶん70秒が最適値なんでしょうね、熱交換の。 

 このシステムの最大のメリットはメンテナンスが簡単なところ。

あと、まぁまぁ、熱の交換率がいいということ。

 でも、換気扇の下にいると冷たい空気が70秒ごとに下りてきます。これ、住んでわかった感覚。設置位置は、低燃費住宅の設計の方にしてもらうと思いますが、なんだか最適な位置はないものかと思います。

 日本の住宅は、法律で何時間で、家の中の空気を入れ替えろという法律があって、24時間換気なるものがあるのですが、冬なんか、家の中の暖かい空気を捨てることになるんです。もったいないですが。で、24時間換気とめてみたらどうですか?と思うわけです。

 専門家に聞くと、3日ぐらいが限度らしいです。二酸化炭素の濃度が上がったり、いやな臭いが残ったり。我が家には二酸化炭素の濃度計があるのですが、結構、数時間でよくない範囲になります。以外にシビアだなと思います。

 体感的には、ぜんぜん大丈夫なんですが、そこは気づいたときには、頭痛がでたりするのかな?

 結局は、換気は必要なんです。まぁ、電気代の安いエアコンで暖めれば、よいのですが、何か損した感じですね。

 本質的な問題は、湿度です。おそらく、湿度はそのままこの換気システムでは、もって入ってる感じがします。梅雨の時期、外は湿度が高いです。ジメジメしてます。温度は22度とかそのへんでちょうどいい。ただ、ジメジメしている。この空気、熱の交換はそのままで、室内も22度でちょうどいいとき、どうなるか。当然、湿気はそのまま入ってくる。すると、室内の湿度は上がるわけです。

 相対湿度が60パーセントを超えると、カビやら害悪が増える。除湿する必要があるのですが、エアコンを使って除湿をすることに。

 エアコンにもいろいろあって、再熱除湿、冷房除湿など。パナソニックは、後者しかないので、寒くなるんです。除湿しようとすると。いい感じの室内温度なのに。

 多少電気代が高くても、再熱除湿がいいと思います。寒くなるのは体によくない。

 

 他の住宅メーカーで話を聞くと、過乾燥になる、とよく聞きました。たぶんこれは、高気密高断熱は大丈夫で、換気をどうしているかだと思われます。

 

うーん、どうにかできないかな、湿度の問題。ちなみに冬は、洗濯物を室内で干したり、お風呂を開放すると湿度が放出されるので、大丈夫だと思います。

 

 問題は、暑くもないけど、湿気が多い時期。これです。何かいい解決策を知っておられる方がいれば教えて欲しい。

 

edfs.co.jp

 

 

立地について

低燃費住宅的な考え方でいくと、家を建てる場合、どこに建てるかが非常に大切です。

 

駅に近いとかではないですよ。(市場価値は上がります。)

まず、基本家の向きは南向き。つまり180度方向で、±10度くらいならオケ。

なぜなら太陽のエネルギーが大切なんです。

寒い時期には、高度の低い太陽光を取り込んで、室温をあげる。

夏の暑い時期には、高度の高い太陽光は遮蔽して、室温の上昇を避ける。

中途半端な時期は、外にブラインドをつけて遮蔽したり、取り込んだり。

 

だから太陽光が活かせる場所に建てるのが大切。

 

うちは、南東方向に山があり、朝日が入るのが遅い。これは、ストレスです。

冬の寒い時期は朝日がほしい。早く温度上がってほしいから。

 

ということで、我が家は冬の朝には不利な立地条件となります。

ただ、周りにはいえもないので、山以外は太陽光をさえぎることはありません。

 

私の実家は、京都なのですが、周りは家、家、家。しかも隣と引っ付いてるんじゃないの?位の距離。

 

このような条件で、南向きで太陽光を取り入れるのは土地探しでだいぶ苦労すると思われます。

 

アプリで、太陽光を視覚的に調べれるものがあったので、オールシーズン太陽光が確保されるか、南向きかを確認して土地を探すのもいいと思います。

 

南東の山。これはストレスです。太陽光が欲しい、ほんとうに。

北欧の人の気持ちがわかる。

 

 

 

電気料金比較

低燃費住宅の本質の1つ、家の燃費。

うちの電気料金をグラフと表で見てみましょう。

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これを料金に換算すると

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となります。

夜間電気料金が安いプランですので、夜に洗濯機やエコキュートが稼動するようにしています。乾燥機も、できる限り安い料金帯を狙いますが、結構難しい。また、料理はIHではなく、スーパーラジエントというヨーロッパでは主流の、IHよりは電気料金が高いものを使っています。

 

 家でどのように過ごしているかにも影響を受けますが、うちはこんな感じでした。同僚で同じ時期に建てた人と比較すると、あまり変わらないような印象。あれ?低燃費では?と思いますが、一応、うちは家のどこに行っても温度はプラスマイナス1度くらいです。同僚の家は、メインでいる部屋をエアコン等でコントロールします。その辺が違うのかなと思いますが、よくわかりません。ただ、我が家はこんなデータでした。

 もっと詳細に調査、研究、比較すると面白いかもしれません。

低燃費住宅⇒ウェルネストホームに社名変更

 低燃費住宅からWellnesthome(ウェルネストホーム)に社名を変更されています。

 理由としては、低燃費はわかりやすいけど、名前が低燃費だと安い感じの印象を受けてしまうので社名変更と聞きました。

 学生時代に、英国人の先生にチープは使わないほうがいいよ、アンエクスペンシブがいいね、だってチープはサウンズ、チープだからね!と言われたことがありました。これと同じ感じでしょうか。

 また、本社が高松から名古屋(正確には長久手)にシフトしてます。これは、各地から集まりやすいから。

 そして、旭化成ホームズと資本提携していますが、大手がこの会社の技術を欲しているということに尽きると思います。

 これから、どうなるのか。楽しみな反面、自分の家よりよりよいものができると、ちょっと今の家が物足りなくなってしまうのではと心配です。

 

低燃費住宅セミナー まとめ③

 ちょっと、セミナー内容を思い出しているのですが、内容が上手く整理できませんので。断片的で、脈絡がないのですみません。

 

 大きく考えると、ドイツはチェルノブイリ脱原発。そして低燃費な住宅を目指す。

日本も、福島第一の原発事故で、なぜかドイツほどではないけど、脱原発の方向のはず。となれば、低燃費な住宅が目指されていく。

 ということで、2020年までにすべての新築住宅を対象に新基準への適合の義務付けとなる。

 その走りを、低燃費住宅がやってて、その途中に、原発事故が発生して、世界的な流れが加速したという感じだろうか。

 

 今回は、まず、年間溺死者数。

確か、ドイツは少なくて。日本では、すごく多いんです。ヒートショックはご存知でしょうか?日本は、廊下や、脱衣所寒いです。普通だと思っていますが、さむ~とお風呂に入って、肩までつかると。さむ~で、血管が縮んで血圧が上がる。そして、風呂で温まって、血管が広がる。そして、血が下に行って、一時的に脳が虚血状態になる。そして、意識消失して、ブクブク。

 で、あったかい家にしましょうという。

 

 次に、この間書いた、地域の住み分けのはなし。

ハブステーションや、交通の要所、道の駅や、高速のインターの辺りの人はいいけど、それ以外のインフラ投資が難しくなるところは切り捨てられるという。

 うちは、インターのすぐそばなんで、田舎だけど助かるのかな~と思うけど。水道がこなくなっても、井戸だし、電気は将来は、創エネ、蓄電でオケ?下水は合併浄化槽だから、まぁ大丈夫かと自分を納得させてますが。

 高松市は、地域誘導の逆をやってしまい、伸びきった補給路の負担が大きすぎて、方向転換しているとか。

 

 

低燃費住宅セミナー まとめ②

 早田氏+ドイツの脱原発からの家の性能上昇+日本の悲惨な現状=低燃費住宅への動き

 

 が前回のまとめ。

 

 早田代表は、ドイツで学んだことを日本に伝えるべくいろいろ講演をする。そして会社もいくつかつくる。その1つが、エネルギーパス協会。

 EUでは、賃貸住宅を貸すときは法律で、家の燃費を表示することが義務付けられていて、スカスカの家は当然、年間光熱費が高くなるし、人気もない。一方、断熱等がしっかりしている家は、年間光熱費が安いし、人気。しかも体にもいい。

 日本では、車の燃費性能の表示はあるけど、家のはない。そこで、エネルギーパス協会の設立へと話が進む。

 「いい家たてろ、エネルギーだだ漏れの家つくんじゃねーぞ、結露するような家たてんじゃねーぞ!カビが生えるような家つくんじゃねーぞ。」と。

 でも、家の性能を上げるとコストも上がる。坪単価80万を超える。(※家の本質は坪単価ではなく。価値がどこにあるかが大事らしい。)

 「先生、そんなコスト高くなったら売れないよ~。」ということで、自ら手本を示すべく、低燃費住宅を設立へ。

 そして、早田氏に共鳴した、香川県の石川組の石川社長が共同で会社を設立したのが低燃費住宅。だから、本部が香川の高松にある。

 

 同じ考えを持つ工務店の人が勉強して、低燃費住宅のグループに入り、地域にあった使用で、各地で低燃費住宅を建ている。中には、ついていくことができなくて抜ける工務店もあるみたい。毎月全国から高松に勉強会にくるんだそうな。

 

 時は、2011年。低燃費住宅第1号は、福島県いわき市。ほぼ完成して、内装を工事していたときに、東日本大震災が。制限区域内だったため、解除後に、建物を確認すると。外壁には1つもヒビがない。震度6やら何十回とあったようだけど、大丈夫。(これには、低燃費住宅の構造的理由がある。詳しくは本にあったかな?)

 

 

第1号のいわき市のT様邸。エアコン1年で、4回くらいしかつけなかった時もあるらしい。

 

話は、ドイツに。EUの経済圏統合にともない、ドイツでは、安い農産物が東欧などから流入し、農家がピンチに。で、農家の人は、エネルギー産業にシフト。牛に与えていたワラなどをバクテリアにあげて、ガスを作って火力発電に使う。余分な熱エネルギーは地域の給湯に。これによって、今まで、ロシアに資金が流れていたのが国内、地域で還流し始め、その流れていた資金が地域の投資へ。そして地域が潤う。日本もこれにならって、いくべきじゃないかなんて話も途中で入ったり。

 

あと、面白かったのは、国土交通省は、これからの少子化の日本社会で、地域の選別が進むべきと考えている。合理的な地域形態。たとえば、都市部から離れた場所に、今までと同じだけ、インフラの維持に投資はできない。だって、人口減っていくし。

 だから、交通の要所などに、人を誘導して、それ以外のところは、インフラ投資を抑えて、合理的な社会を目指そうとしている。

 

 つづきはまた。

 

 

 

 

 

 

 

低燃費住宅のセミナーを受けて

家を建てるにあたって低燃費住宅のセミナーを受けました。結構前ですが、2016年12月でした。

低燃費住宅は、香川の石川組の社長、石川社長と早田両氏の共同代表です。

セミナーの話と、私の推測を織り交ぜてまとめていますので、事実とアサンプションがまじっていることをご考慮ください。

 

早田代表の最初の発言。「みなさん、家を建ててはいけませんよ~。」

???

そのまえに、状況把握を。

 

まず、早田氏のバックグラウンド

 もともと、家業の左官業をしていた。⇒サイディングが主流に⇒サイディング張りへシフト⇒社長として年間800棟を仕上げている(結構すごい)⇒中堅ハウスメーカーにハンティングされる(22歳くらいで年収1300万くらい)⇒京都議定書でCO2の削減について知る⇒省エネがんばる⇒仙台あたりで建築棟数1位?に⇒自慢の家を引っさげて、ちょっと気になってたドイツへ⇒自分の建てている家がドイツの建築基準に達していない又は、ぎりぎりアウトのラインであることに衝撃をうける⇒脱原発の必要性や、家の性能の大切さを学び、会社を辞めて独立⇒前述の必要性を普及活動する⇒その過程で、エネルギーパス協会、低燃費住宅等をつくる

 

ドイツの状況

 チェルノブイリ原発事故⇒2000キロ離れているけど、放射能汚染受ける⇒脱原発にシフト⇒原発に頼らなくても大丈夫なエネルギー消費の少ない家を目指す⇒断熱改修等に年間3000億円補助、10年で3兆円+建築基準をどんどん厳しく(ペアガラスはつかえなくなっちゃう、だから倉庫に余った在庫のペアガラス使われたりする)⇒家の性能めっちゃ上がる。コストと性能のベストミックス数値で壁の厚さ30センチに。

 

日本の状況

 2011年、原発事故発生。脱原発の世論が高まるが、なかなか進まない。なぜならもう作った原発はコスト的に回す必要がある。しかし新たに原発が新設される計画が進む(上関原子力発電所)。驚きですが、いまだに原発をどんどん作っております。また大手プレハブ系の存在??で、家の性能は、ドイツに遅れる。その結果、家電の性能は上がるが、家の性能は上がらず、太陽光を載せて、電気代ペイできるから、電気代漏れ漏れの家でもいいでしょ状況が続く。壁の厚さ12センチ。

 

つづきはまた。