低燃費住宅セミナー まとめ②

 早田氏+ドイツの脱原発からの家の性能上昇+日本の悲惨な現状=低燃費住宅への動き

 

 が前回のまとめ。

 

 早田代表は、ドイツで学んだことを日本に伝えるべくいろいろ講演をする。そして会社もいくつかつくる。その1つが、エネルギーパス協会。

 EUでは、賃貸住宅を貸すときは法律で、家の燃費を表示することが義務付けられていて、スカスカの家は当然、年間光熱費が高くなるし、人気もない。一方、断熱等がしっかりしている家は、年間光熱費が安いし、人気。しかも体にもいい。

 日本では、車の燃費性能の表示はあるけど、家のはない。そこで、エネルギーパス協会の設立へと話が進む。

 「いい家たてろ、エネルギーだだ漏れの家つくんじゃねーぞ、結露するような家たてんじゃねーぞ!カビが生えるような家つくんじゃねーぞ。」と。

 でも、家の性能を上げるとコストも上がる。坪単価80万を超える。(※家の本質は坪単価ではなく。価値がどこにあるかが大事らしい。)

 「先生、そんなコスト高くなったら売れないよ~。」ということで、自ら手本を示すべく、低燃費住宅を設立へ。

 そして、早田氏に共鳴した、香川県の石川組の石川社長が共同で会社を設立したのが低燃費住宅。だから、本部が香川の高松にある。

 

 同じ考えを持つ工務店の人が勉強して、低燃費住宅のグループに入り、地域にあった使用で、各地で低燃費住宅を建ている。中には、ついていくことができなくて抜ける工務店もあるみたい。毎月全国から高松に勉強会にくるんだそうな。

 

 時は、2011年。低燃費住宅第1号は、福島県いわき市。ほぼ完成して、内装を工事していたときに、東日本大震災が。制限区域内だったため、解除後に、建物を確認すると。外壁には1つもヒビがない。震度6やら何十回とあったようだけど、大丈夫。(これには、低燃費住宅の構造的理由がある。詳しくは本にあったかな?)

 

 

第1号のいわき市のT様邸。エアコン1年で、4回くらいしかつけなかった時もあるらしい。

 

話は、ドイツに。EUの経済圏統合にともない、ドイツでは、安い農産物が東欧などから流入し、農家がピンチに。で、農家の人は、エネルギー産業にシフト。牛に与えていたワラなどをバクテリアにあげて、ガスを作って火力発電に使う。余分な熱エネルギーは地域の給湯に。これによって、今まで、ロシアに資金が流れていたのが国内、地域で還流し始め、その流れていた資金が地域の投資へ。そして地域が潤う。日本もこれにならって、いくべきじゃないかなんて話も途中で入ったり。

 

あと、面白かったのは、国土交通省は、これからの少子化の日本社会で、地域の選別が進むべきと考えている。合理的な地域形態。たとえば、都市部から離れた場所に、今までと同じだけ、インフラの維持に投資はできない。だって、人口減っていくし。

 だから、交通の要所などに、人を誘導して、それ以外のところは、インフラ投資を抑えて、合理的な社会を目指そうとしている。

 

 つづきはまた。